VS2005でVS2003形式のWebアプリケーションプロジェクトを作成する(後半)

※注意 ActiveReports for .NET 2.0Jは、日本語版のVisual Studioにおける動作を保証しております。この記事の内容は、Update to Support Web Application Projectsを適用した英語版Vsiual Studio 2005でのActiveReports for .NET 2.0Jの動作を保証するものではございません。

このアップデートは現在英語版のみのリリースとなっています。そのため英語版のVisual Studio 2005(以下VS2005と表記)にしかインストールできませんのでご注意ください。
まず、Download Microsoft Visual Studio 2005 - Update to Support Web Application Projects from Official Microsoft Download Center
のページからVS80-KB915364-X86-ENU.exeをダウンロードし、実行します。
インストールが完了しましたら、次にASP.NET | The ASP.NET Site
のページにあるDownload nowと書かれているところからWebApplicationProjectSetup.msiというファイルをダウンロードし、実行します。これでインストールは完了です。

VS2005を立ち上げてみると、一見して何も変わっていないように思えますが、なんとプロジェクトのテンプレートにASP.NET Web Applicationというのがあります。

Visual Studio .NET 2003(以下VS2003と表記)を使っていた方なら、VS2005でWebアプリケーションを作成するときに、Webサイトという項目をクリックしなければならないことに違和感を覚えたでしょう。Webプロジェクト復活です。
ちゃんとプロジェクトのプロパティ画面もあって、デフォルトでは設定されていませんが、エディットコンティニュなんかもきちんとあります。

さらに、VS2003で作成したWebプロジェクトをVS2005で変換すると、自動的にといいますか強制的にWebサイトではなくWebプロジェクトとして変換されるようになっているようです。
試しにActiveReportsのサンプルを変換してみました。きちんと、ビルドアクションも復活していて、埋め込まれたリソース(Embedded Resource)も指定可能です。

ActiveReportsもVS2003のときと同じように、問題なく動きました。
このアップデートをインストールすれば、VS2003のプロジェクトを楽に移行できます。下記のWeb Application Projectのチュートリアルページにも記載されていますが、プロジェクトファイルベースの構造とすべてのコードをシングルアセンブリコンパイルするというVS2003形式を保ったまま、VS2005からの機能であるリファクタリング、クラスダイアグラム、テスト開発、ジェネリック、エディットコンティニュなど、そしてASP.NET 2.0のマスターページ、メンバシップ、ロールマネジメント、Webパーツ、パーソナライゼイション、サイトナビゲーション、テーマなどの恩恵を受けることができます。

Visual Studio 2005 Web Application Project Option

日本語版のリリースを期待したいところですね。