Windows 8 Developer Preivewのテーマ

 Windows 8 Developer Preview(以下、DP)でも、Windows 7と同様「Aero」と「ベーシック」のテーマが存在します。そして、Windows 7と見た目を比較した場合、「Aero」でもウィンドウ枠部分に違いがあるのですが、「ベーシック」が大きく変わっていることに気が付きます。

Windows Aero ベーシック
8 DP
7



 Windows 7Windows Vistaの「ベーシック」では、「Aero」との見た目の違いがウィンドウ枠のみとなっており、ボタンやプログレスバーといったコントロールに違いはありませんでした。一方、Windows 8 DPではウィンドウ枠だけでなくコントロールの見た目も大きく異なっており、新たに「ベーシック」用の見た目が用意されたことが分かります。


 これはWindows 8 DPにおいて「クラシック」のテーマが廃止されたことが影響しているのではないかと思います。Windows 7までの「ハイコントラスト」のテーマは、「クラシック」を元に配色を変更していました。Windows 8 DPでは「ベーシック」の配色を変更するかたちで「ハイコントラスト」のテーマが実装されています。このために、「ベーシック」のコントロールの外観をフラットでよりシンプルなものにする必要があったのだと思います。


 異なる意見として、スタート画面などのMetroスタイルと外観を近づけるためのテーマという見方もあるかもしれません。


2011/10/27 14:30 追記
 ちなみに、上のスクリーンショットWindowsフォームを使っているため、Win32のコモンコントロールのテーマ対応を確認することができますが、WPFの場合、コントロールテンプレートを使ってテーマ対応を行っているため、WPF側で対応されている必要があります。というわけで、WPFでも確認してみました。

Windows Aero ベーシック
8 DP
7



 結果、WPFの場合、Windows 8 DPの「ベーシック」は「クラシック」と判断されるようです。どのテーマも存在していない時に適用されるGenericはたしか「Aero」と同じ外観になっていたはずですので、Windows側として「ベーシック」はこれまでの「クラシック」と同じ扱いとしているのでははいかと推測します。