Visual Basic 6.0のコードエディタにあった[元の位置へ移動]

 Visual Basic 6.0(以下、VB6)のコードエディタでは、コンテキストメニューに[定義]と[元の位置へ移動]の2つが存在していました。


 .NETになってからのVisual Studioでは、VB6の[定義]に相当する[定義へ移動]はありますが、[元の位置へ移動]に相当するものがありません。


Visual Basic 6.0のコンテキストメニュー



Visual Studioコンテキストメニュー



 Visual Studioにおける[元の位置へ移動]の代替手段として、以下の2つの方法ご紹介します。


1.コードウィンドウのコンテキストメニューに[前に戻る]を追加する。


 Visual Studio 2010から、ツールバーだけでなくメニューバーコンテキストメニューも自由にカスタマイズできるようになりました。のカスタマイズが分かりやすくなりました。以下、その方法です。

  • メニューの[ツール]-[カスタマイズ]をクリックして[カスタマイズ]ダイアログを開く。
  • [コマンド]タブを選択し、[コンテキストメニュー]で[エディター コンテキスト メニュー | コードウィンドウ]を選択
  • [定義へ移動]の一つ下の項目を選択し、[コマンドの追加]ボタンを押下。
  • [コマンドの追加]ダイアログでカテゴリを[表示]、コマンドを[前に戻る]を選択し、[OK]ボタンを押下



 こうすることで、コードウィンドウのコンテキストメニューに[前に戻る]が表示されるようになります。[前に戻る]はVB6の[元の位置へ移動]と同様の使い方ができるはずです。





 なお、Visual Studio 2005や2008の場合には、コンテキストメニューはカスタマイズできませんが、任意のツールバーに[前に戻る]コマンドを表示させることができます。また、[前に戻る]コマンドには「Ctrl + -」のショートカットキーが割り当てられていますので、このようなカスタマイズをしなくともショートカットキーを使うという方法もあります。
-----2010/08/03追記-----
コメント欄にてVisual Studio 2005や2008の場合でもコンテキストメニューをカスタマイズできることを教えていただきました。以下、その方法です。

  • メニューの[ツール]-[ユーザー設定]をクリックして[ユーザー設定]ダイアログを開く。
  • ツールバー]で「コンテキスト メニュー」の項目にチェックを入れる。

  • ユーザー設定]ダイアログの[コマンド]タブから[分類]の表示を選択し、右の[コマンド]から「戻る」の項目を展開したコードウィンドウのコンテキストメニューにドラッグ&ドロップする。

-------------------------


2.[コード定義]ウィンドウを使用する。


 Visual Basicでは機能しませんが、C#では[コード定義]ウィンドウを使用する方法も代替手段となります。[コード定義]ウィンドウはメニューの[表示]-[コード定義ウィンドウ]で表示させることができます。カーソル位置に表示可能な定義がある場合、その定義がこのウィンドウに自動的に表示されます。この方法で定義を確認するようにすれば、定義へ移動する必要がないため元の位置へ戻る必要もありません。





 なお、この方法はVisual Studio 2005以降のバージョンで利用可能です。