Silverlight 3 Beta 1にあってWPF 3.5にないシリーズ「Easing Functions」

New animation API for Silverlight (Easing Functions) – Silverlight and Windows Phone SDK



以前の投稿で紹介したとおり、WPF 3.5やSilverlight 2では、スプライン補間(KeySpline)を使ってイージング(アニメーション中の段階的な加速や減速のこと)を行うことが可能でした。この方法は、細かな設定が可能ですが、Expression Blendのような3次ベジェ曲線の2つの制御点をマウスを使って直観的に設定できるツールがないと、設定が困難だったと思います。Silverlight 3 Beta 1で追加されたEasing Functionsを使うと、もっと手軽にイージングを設定することができます。

Animation Overview - Easing Functions



既定で用意されているEasing Functionは11種類で、インターフェイスとなっているIEasingFunctionはパブリックなので自分でEasing Functionを定義することも可能なようです。

  • BackEase
  • BounceEase
  • CircleEase
  • CubicEase
  • ElasticEase
  • ExponentialEase
  • PowerEase
  • QuadraticEase
  • QuarticEase
  • QuinticEase
  • SineEase



これらEasingFuctionを設定するプロパティとして、下記の3つのクラスにEasingFuctionプロパティが追加されています。

  • ColorAnimation
  • DoubleAnimation
  • PointAnimation



また、新たに下記の3つのキーフレームクラスが追加され、これらのクラスもEasingFuctionプロパティを持っています。

  • EasingColorkeyFrame
  • EasingDoubleKeyFrame
  • EasingPointKeyFrame



Expression Blend 3 Previewの場合、WPFのプロジェクトはイージングにEasingFuctionのタブが表示されませんが、



Silverlight 3 Beta 1のプロジェクトではEasingFuctionのタブが表示され、コンボボックスから既定で用意されたEasingFuctionを選択することができるようになっています。