VS 2008に付属するVisual Basic Power Packs
少し中途半端な形で公開されたVisual Studio 2008のJune 2007 CTPですが、blogなどでしかアナウンスはされていないものの、一応誰でもダウンロードできるようにはなっているようです。
Microsoft Visual Studio Code Name "Orcas" Team Suite June 2007 Community Technology Preview (CTP)
このVS 2008 June 2007 CTPには、Beta 2で実現されるとされていたWPFデザイナの機能やLINQでVBに不足していた部分などが実装されています。
それらの中で、下記のかるあさんのblogにちょっとだけ書かれていた「PrintFormのサポート」が個人的に気になりましたので、少しレポートしようと思います。
英語版のみの提供となりますが、現在(VB 2005で)もマイクロソフトが無償で提供しているVisual Basic Power Packsというアドインツールにより、PrintFormメソッドがサポートされています。
VB Power Packsの「Microsoft Printer Compatibility Library 1.0」については、以前@ITの記事の中で少し書きましたので、こちらを参考にしていただければと思います。
VS 2008では、このVB Power Packsの中の「PrintForm Component」と「Printer Compatibility Library」がはじめから付属するようになるようです(※最終リリースまでの今後のバージョンにおいて変更される可能性があります)。
もちろんこれは、.NET Frameworkクラスライブラリの一部として提供されるのではなく、あくまでVisual Studioのツールの1つとして提供されるライブラリとなります。そのため、GACには登録されていますがアセンブリは下記の場所に配置されており名前空間はMicrosoftです。
C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Visual Basic Power Packs\v1.1
アセンブリが1つになったため、名称が「Microsoft.VisualBasic.PowerPacks.Vs.dll」となりましたが、名前空間やその他のメンバなどは以前と同じようになっているようです。
「Printer Compatibility Library 1.0」を使ったコードも、問題なくそのまま動作しました。
VS 2008でもVB 6からの移行を支援する機能が追加されるというのは、非常にありがたいことです。